当社支援実績&経営者インタビュー

「Smile for all. ― 全てはみんなの笑顔のために ―」というビジョンのもと、
モバイルキャリアショップ事業を中心に複数事業を展開。
TOKYO PRO Market上場により自社が成長することで、地域経済の活性化を目指す

株式会社ヒロホールディングスのTOKYO PRO Market上場

株式会社ヒロホールディングス
上場日
2022年9月28日
証券コード
5130
代表者
向山孝弘
所在地
奈良県香芝市
設立
1990年12月
売上高
2,002百万円(2021年8月期、連結)
従業員
60名(2021年8月期、連結)
URL
https://kk-hiro.com/

株式会社ヒロホールディングスの
Tokyo Pro Market
上場インタビュー

TOKYO PRO Market 上場後、今の率直なご感想はいかがでしょうか。

今まで上場を目標に社員がみんな頑張ってきてくれたので、それをクリアすることが出来てほっとした半分、一方で上場企業としての緊張が半分という感じです。
ゴールという感じではなくて、スタートしたというイメージです。

今回、上場を目指されたきっかけや上場の目的はどのようでしたか。

一つは事業承継問題です。
経営者保証を外すことは、中小企業の場合は条件的になかなか難しいところがあります。そこを上場すると外すことができる、つまり、実力のある本当に継がせたい人を、親族外の人であったとしても後継者に指名できるようになります。
私自身の年齢も58歳になりますので、今のうちに考えていく必要があると思っています。やはり、バトンを渡そうと思うと10年はかかると思います。徐々にではありますが、事業承継をするためには上場のタイミングは今だと考えました。
そして、我々はZetaにしてもRebonallyにしても、自分で言うのも変ですが、すごくいい商品を作っています。ただ、いくらいいものを作っても、そこに信用があって、そしてしっかりしたブランディングができないと売れません。そういう意味では、上場会社が作っているというだけで、同じ商品であっても、皆さんの見る目が変わります。上場することによって、商品に大きくブランド力が付くことと、全国区で知れ渡ることも一つ大きいと考えています。
それと、他にもたくさんありますが、やっぱりいい人材が欲しいです。これは他の経営者の皆さんもそうだと思います。なかなか地方の中小企業には人材が集まりません。上場会社になることでいい人材を確保できるというのも大きな理由の一つになったと思っています。

上場準備において、どのような点に苦労されましたか。

一番難しかったのは予算との乖離でした。今までは年単位で予算を組んでいて、月単位のずれはそこまで気にしていませんでした。ただ、上場にあたっては月単位でしっかりと管理していきます。当たり前のことではありますが、その当たり前が上場準備に入る前はできていませんでした。
もう一つは、今までは決算をして税務署に申告するための税務会計でしたが、上場会社になるためには、企業会計になっていくというところの、いわゆる会計認識基準が変わります。この会計認識基準が変わるところが、もちろん今までは経験のない部分だったので難しかったところかと思います。
最後に諸規程です。上場前から自社で整備はしていましたが、より高度で正確な規程を上場準備の中で作りました。
これらの予算管理、会計認識基準、諸規定の3つが特に大変だと思った部分です。

上場準備に取り組むにあたって、人材の補強などはされたのでしょうか。

当社は、上場のために新しく経験のある人材を外部から採用することはせずに、今のメンバーを底上げする形で上場準備に取り組みました。初めてのことなのでメンバーも最初は四苦八苦していましたが、無事に上場できた今、すごく勉強になったと本人が言っています。やればやるほど今まで理解できなかったことができるようになってくるので、メンバー本人が一番、成長することができたと喜んでくれています。

TOKYO PRO Market 上場後、周りの方からはどのような反応がありましたか。

社員からの話で、上場日に東証で行った上場セレモニーに参加した社員が、当日の写真を家族に見せたそうです。そうしたら、テレビで見る光景になぜあなたが立っているのということで、家族や親戚一同で大騒ぎになったと言っていまして。社員の家族が喜んでいただけたっていうのが一つ嬉しいことです。
それと、当社は複数の経済団体に加入しておりますが、集まりへ行くたびに皆さん喜んでいただいて、声をかけて頂いたりというのがありました。
取引先やその他の皆さんからも「おめでとう」と言っていただけて、当社のように地域に密着した会社が上場したからこそ、余計にそういう部分が出てくるのかなと思います。だからご家族、それから地域の皆さんが喜んでいただくっていうのは嬉しいです。思った以上に上場効果がありましたね。

今後のヒロホールディングス社の目標について教えてください。

やはり一般市場へステップアップをすることだと思います。今回TOKYO PRO Marketに上場させていただいて、そしてここから一般市場へと我々も考えています。
それを実現するには2つ用意しないといけないことがあります。
まず一つは、多様性のある収益源を確保しないといけない。それともう一つは、我々がプラットフォーマーになれるようなプラットフォーム化できる事業をしっかり持たないといけない。この2つを持って一般市場へ行きたいと今考えています。

これから上場を目指す経営者の皆さまへのメッセージをお願いいたします。

本当に上場準備は大変だと思います。準備するにあたって整備しないといけないこと、それから理解しないといけないことなど、新たなことが多々出てくると思いますが、ただそれによってその準備をしてきたメンバーがすごく育ちます。その時は皆さんしんどいかもしれませんが、上場した後に成長したことを実感していただけると思います。
それと、先ほどもお話しさせていただきましたが、思った以上に地域の方に喜んでいただけます。それが地域で事業をやっている者にとって一番嬉しいことではないかと思います。我々が・私が嬉しいというよりも周りが喜んでいたら、そのことによって上場の効果を実感していただけるのかなと。
是非とも皆さん力を合わせて一緒に乗り越えていただいて、上場企業経営者の会などもありますので、上場企業としてまた一緒にお話ができたらと思います。

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