当社支援実績&経営者インタビュー
ものづくりに真剣に取り組む技術集団が、
TOKYO PRO Market上場を通じて更なる飛躍へ。
今後も社会に必要とされる企業となることを目指し、「挑戦」を続ける。
株式会社サトウ産業のTOKYO PRO Market上場
- 上場日
- 2021年10月14日
- 証券コード
- 3450
- 代表者
- 佐藤明郎
- 所在地
- 新潟県上越市
- 設立
- 1974年10月
- 売上高
- 2,039百万円(2021年2月期)
- 従業員
- 78名(2021年8月時点)
- URL
- https://www.sato-san.jp
新潟県上越市に本社を置く株式会社サトウ産業が、2021年10月14日、東京証券取引所が運営するTOKYO PRO Market(TPM)に上場しました。鉄工建設事業を中心に新潟県内だけでなく関東圏でも事業展開をされ、地域貢献も目指す同社の佐藤社長に、TPM上場を目指した背景や上場準備の取り組み、そして上場後の注力事項と展望等について伺いました。
株式会社サトウ産業の
Tokyo Pro Market
上場インタビュー
上場を考えた背景を教えてください。
(株式会社サトウ産業 佐藤社長)
当社と同じ新潟県内にある清鋼材さんが、TOKYO PRO
Marketに上場したという記事を地元の新聞で出ているのを目にしたのがTPMを知ったきっかけでした。それを見て、こういう市場があるのだな、これであれば私でもやれるのではないだろうか、と思いました。一般市場ははるかに高嶺の花ですが、TPMに上がるための条件を見ていく中で、地方の我々のような中小企業でも手の届くところにあるのかなという気がしました。
上場準備にはどのような気持ちで取り組まれましたか?
(株式会社サトウ産業 佐藤社長)
上場準備に取り組んだ時には、上場を一つの手段として「究極の社員教育」という捉え方でチャレンジしてみました。日本M&Aセンターの上場指導を担当してくれていた方に「上場することで、社員さんが見違えるように変わりますよ」と言われていました。私も半信半疑ながら始めてみましたが、結果的には見事に変わってくれました。
上場後、社内外でどのような効果がありましたか?
(株式会社サトウ産業 佐藤社長)
取引先との効果はこれからなのだと思います。社員からは、家族から「勤め先のサトウ産業さんがテレビに出ていたよ」と言われたとか、遠くにいる友人から電話があったという話を聞きました。そういった中で、“すごい会社なのだな”と少しは感じてくれているのかなと思います。
上場後は、どのようなことに注力していきたいとお考えですか?
(株式会社サトウ産業 佐藤社長)
金物製品の事業拡大、4工場体制の改編、全社的なDX化推進の3つを中心に進めていきたいと考えています。
上越市内にある三和工場での「金物製品事業」はニッチ産業なので、今後はこの部分をさらに拡大していきたいと思っています。
工場体制の改編については、三和工場内に「梁」を作るラインを新たに建設しておりまして、現在安塚工場で行っている「梁」の業務の一部を、今後はここに移転させる予定です。こういった取り組みも含めて、全社的に各工場の責任や役割分担を整理し、より生産性を上げられるよう体制を整備していきます。
最後にDX化については、安塚工場・三和工場の「切断・穴あけライン」を、出来る限り早い段階でオートメーション化したいと思っています。「人口減少」「高齢化」の昨今、人手不足は必ず直面する課題なので、事務も含めDX化を推し進めて業務の効率化を図っていきたいです。
今後の目標はいかがでしょうか。
(株式会社サトウ産業 佐藤社長)
20年、30年先を見たときにはもう一つ上に行きたいなと考えています。そのためにやるべきことは、まずはこのサトウ産業を盤石にしなければならないと思います。
また、地元に貢献していきたいという想いを常に持っています。地元で生まれて、地元で育って、地元の学校に行って地元で就職する。そのような子どもたちの就職する受け皿として、何かしらこの地域社会に貢献できればなと考えています。