北海道のM&Aと事業承継支援2024年最新版
北海道は66%の企業が後継者不在といわれており、国内でも全国で4番目に高い後継者不在率となっています。 また、北海道は全国よりも約10年早く人口減少が進んでいるといわれており、人口減少も同時に深刻化している地域です。 後継者不足による事業承継は深刻な問題となっており、事業引き継ぎを目指してM&Aを模索・検討する企業も少なくありません。 本記事では、北海道ならではの特徴から現在の市場環境、最新のM&A動向や事業譲渡・売却の事例、成功に導くために抑えたいポイントなどをくわしく解説いたします。
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譲渡・売却を相談
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北海道営業所のご紹介(日本M&Aセンター)
日本M&Aセンター北海道営業所は、北海道に特化したM&A・事業承継のプロフェッショナルが集まる組織です。 北海道全域を中心に、スムーズな事業承継や成長戦略が実現できるようサポートさせていただきます。 2015年からの直近10年間で350件超の北海道企業のM&A成約実績がございます。 経験豊富なコンサルタントがご対応いたします。ご安心してご相談ください。
北海道営業所のアクセス
北海道札幌市中央区大通西4丁目6-1 札幌大通西4ビル 6階
TEL:011-522-6173(平日9:00~17:30)
詳細は「日本M&Aセンター北海道営業所(旧 札幌営業所) アクセスマップ・拠点紹介」をご確認ください。
北海道M&Aデータブック(2024年版)を無料でご覧いただけます
北海道営業所は「北海道全土にM&Aを届け、北海道の未来を創る」というパーパスを掲げ、道内企業の成長支援を行っており、 日本M&Aセンターの知見が少しでも北海道企業の成長の後押しとなることを願い、データブックを制作しました。 「北海道企業向けM&Aデータブック2024」は、北海道企業ならではの経営課題やM&A動向などの特徴をまとめ、 今後の展望を解説しています。また、日本M&Aセンターの道内企業のM&A事例も紹介しています。
北海道企業向けM&Aデータブックは大容量!全24ページを一部ご紹介!
- 北海道企業を取り巻く事業環境と各種データを用いた考察
- 2023年日本M&Aセンターの北海道成約データから見えるM&Aトレンド
- 北海道企業がM&Aを選択する理由とは?
- M&Aを実際に実施した北海道企業のインタビュー
- 2024年北海道M&Aマーケットの未来予測
北海道の
M&A案件(売却・事業承継案件)
北海道のM&A案件をご紹介いたします。非公開のM&A案件情報も多数ございます。
非公開のM&A案件のご紹介希望または買収の相談は「M&A買収ニーズ」
事業の売却・事業承継のご相談は「M&Aの相談フォーム」へお問い合わせください。
北海道の
企業を取り巻く事業環境
北海道は国内4位の後継者不在率
帝国データバンクの調査(北海道「後継者不在率」動向調査(2023年))では、後継者不在率が66.5%となり、 金融機関や会計事務所、自治体などに事業承継の相談窓口が普及したことで改善傾向がみられます。 しかし、全国では4番目の高さとなっており、日本M&Aセンターへの相談も増加傾向にあります。 また近年、日本M&Aセンターではスタートアップ企業を対象にしたM&A支援も強化しており、 北海道においても若手経営者や起業家の間で、M&Aは経営戦略として身近になっています。
人口減少による市場縮小と人材不足に直面
北海道は、全国より約10年早く人口減少が進んでいると言われ、人口減少が深刻化している地域です。
このため、後継者不足による事業承継が深刻な問題となっており、事業の引き継ぎを目指してM&Aを模索する企業も増えています。
また、就業人口数や生産年齢人口の減少も予測されており、人材不足や市場縮小が懸念されています。
日本全国で高齢社会と出生率低下の対策が叫ばれている中、北海道は働き手が減り、消費者が減少することに早くも直面していると言えます。
このような状況を踏まえて、地域全体での対策や新たな産業の育成など、持続的な発展を図る必要があるでしょう。
北海道内の社長平均年齢は年々上昇を続けている
帝国データバンクの調査『北海道「社長年齢」分析調査(2022年)』によると、2020年時点での道内の社長の平均年齢は56.9歳でした。 その後も年々上昇し、2022年には61.2歳と、経営者の高齢化が進んでいることがわかります。 この現象は、元気なうちは頑張ろうという想いを持つ経営者が多いだけでなく、世代交代が進んでいないことを示していると言えます。 また、北海道が国内4位の後継者不在率であることも、社長年齢の上昇要因として考えられます。 さらに、「就任経路別候補者属性推移」を見ると、親族に承継する「同族承継」の数値は2018年時点で42.8%でしたが、2022年には36.9%と下降傾向にあります。 具体的な悩みとしては、「息子や娘が東京などに出ており、後継者がいない」といったケースや、 「社内にいる後継者候補に引き継ごうと思ったがうまくいかなかった」といったケースも存在します。 事業承継には時間をかけ、余裕を持って取り組むことが重要であり、黒字廃業を防ぐだけでなく、 株主だけでなく、社員や取引先、お客様などのステークホルダーにとっても必要なことだと考えます。
北海道の
M&Aの価格相場
北海道のM&Aの価格の考え方についてお話します。M&Aには様々な評価方法があります。まずは取引事例法をご紹介します。
取引事例法
不動産や車の売買は他の売買実績を参考に価格を見られていることが多いと思います。一方でM&Aはそのほとんどが非公開で知りえない情報です。 日本M&Aセンターでは中小企業のM&Aの実績が豊富にあるため、事業内容・地域・財務指標などから似た会社の売買事例を選定し、 一定のルールで公正な価値評価を算出することができます。こちらから体験することができます。
実際には個別の業種によって価格相場は変動しますし、場所や経営状態によっても大きく左右されます。 初期的なご相談や、簡易的な株価診断は無料にておこなっておりますので、 こちらからお問い合わせいただければ、弊社コンサルタントからご説明いたします。
ではより高く売るにはどうしたらよいでしょうか。また買い手を見つけるにはどうしたらよいでしょうか。
M&Aの価格は最終的には買い手との交渉になるので、買い手にとってこの会社が欲しいと思われる要素を増やしていくことが必要です。
例えばこの記事でも何度か触れていますが、業界全体的に人材不足となっています。
買い手からすれば、 より若くて優秀な人材が確保できるようであれば買うメリットが大きくなります。
優秀なというのは定義が難しいですが、保有資格の有無については客観的事実として見ることができます。
建設業界の資格でいうと、有名なものは1級建築士でしょうか。1級建築士は勉強時間が1,000時間必要と言われ高難易度のものであり、
実は保有者はそれほど多くはありません。また実務で必要でない場合も多いです。
業務にもよりますが、建築施工管理技士、土木施工管理技士、 電気工事士、など様々な資格が用意されており、当社においても目にする資格は様々です。
有資格者が多い、というのは分かりやすい指標です。
また、コンプライアンスの遵守もあげられます。どちらかというと、交渉でマイナス要素を作らないという視点です。 具体的には、談合が無い、社会保険にしっかり加入している、未払い残業代が無いか、主任技術者の適正配置などです。 これらがあると潜在的な費用や負債として見られ、価格交渉上不利になりえます。 事前にこれらの要素がクリアされていますと、 買い手企業としても安心してM&Aを進めることができますし、 価格交渉でのマイナスポイントが少なくスムーズに進めやすいです。
北海道の
最新のM&A事例インタビュー
北海道では全体的に社長高齢化傾向にあり、事業承継問題のほか人材獲得など、譲渡目的も多岐にわたります。 当社がお手伝いする中でも、とくにM&Aが活発に行われている地域です。 当社がM&Aをお手伝いさせていただいた事例を、経営者様へのインタビュー形式でご紹介します。
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後継者不在、制度不足、設備の老朽化…。空調用ダクト部材製作で道内一円を網羅している企業が、従業員の幸せを願い決断したM&A
譲渡:北海道札幌市 ダクト関連機器の製造
譲受け:岐阜県中津川市 住宅用基礎関連器材 製造・販売、下水道工事用土留器材 製造・販売・レンタルダクトの部品製造を手掛ける森鉄工業のオーナーは70歳を超え、後継者不在や会社の課題解決のために他県の会社に譲渡を行いました。
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深刻なドライバー不足と高齢化で事業継続が困難に。採用力のある会社にグループインしてわずか半年で採用に成功
譲渡:北海道深川市 貨物自動車運送業、クレーンリース業
譲受け:北海道札幌市 運送事業、普通倉庫業宮本運輸は、長らく人材不足の課題を抱えていました。事態が深刻化し、採用力のある会社への譲渡を行って半年、採用を含め現状について話を伺いました。
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M&Aの話を聞いた社員が奮起し社長就任。売上増で社員の賃金アップも実現
譲渡:北海道苫小牧市、北海道勇払郡 管工事、水道施設工事
譲受け:北海道札幌市 経営コンサルタント業、総合建設業、不動産業、保育業、IT業、製造販売業、ガソリンスタンド業管工事業を行う日栄工業と矢野電器は、経営コンサルティング会社の武ダホールディングスにM&Aでグループインしました。M&A 後の現在について話を伺いました。
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将来の廃業をとりやめM&Aをして5年。新社長が入社し、安心できる体制へ
譲渡:北海道留萌市 設備工事業(管工事・電気工事)、電気機器販売
譲受け:北海道帯広市 石油製品販売、自動車販売、プロパンガス・ガス器具の販売、設備工事業、不動産賃貸業建築設備の管工事業を手掛けるハチロは、1961年の創業以来、地域に根差した事業で地元の信頼を得る会社です。2譲渡から5年経った現在、話を伺いました。
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南アジア地域への進出を加速させるために欠かせない企業と出会えた
譲渡:
譲受け:北海道室蘭市 プラントなどの大型改修工事、ダムなど社会インフラ工事ほ国内売上げ2位のクレーン会社である電材ホールディングス。全国展開を推進してきた同社に、成長戦略について伺いました。
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異業種との資本提携で新たな需要を手に入れた建設会社
譲渡:北海道石狩市 リフォーム・新築工事業
譲受け:北海道札幌市 食料品小売業顧客視点に立ち、よりよい住宅を適正価格で提供することに徹してきたM・G建装。異業種であるコープさっぽろとのM&Aを決意した背景と現在について伺いました。
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M&Aが事業承継の課題のすべてを1回で解決してくれた
譲渡: 北海道旭川市 トンネル測量・土木工事測量他
譲受け:北海道滝川市 屋根・外壁工事創業来約40年、大切に育てた会社をそのまま残していきたいという葛藤の中で、異業種の会社に譲渡。M&Aを決意された経緯や心境を伺いました。
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M&Aで起こる人材交流こそ、成長の活力
譲渡:北海道札幌市 土木工事業
譲受け:北海道美唄市 土木工事業土木工事業を営む譲受けオーナーは「人材を採用し育成するよりも、早く戦略を実現できる」とM&Aを選択。統合後の様子について伺いました。
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「家内がこんなに悩んでいる状態では上手くいかない」とM&A契約直前に破談に。
譲渡:北海道 釧路市 ビルメンテナンス業、警備業
譲受け:北海道 札幌市 電気通信工事業M&Aを検討するで繰り広げられたご家族でのやりとり、統合後の現在について伺いました。
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後継者問題を解決でき、社員も役員も活き活きと活躍
譲渡:群馬県富岡市 調剤薬局
譲受け:北海道札幌市 調剤薬局・医薬品ネットワーク後継者不在に加えて調剤薬局業界を取り巻く事業環境、未来を見据えてM&Aを決意された譲渡オーナー。お相手を選定されたポイントを伺いました。
北海道の
最新コラム
北海道の経営者の皆様へ、事業承継やM&Aに関するコラムをお届けします。 事業の存続と発展をお考えの方に、成功のポイントや注意点を分かりやすく解説します。 北海道の地域特性や事業環境に合わせた具体的な事例もご紹介します。 経営の未来を見据えた戦略的な情報をお届けし、成功への道筋を示しますので、ぜひご一読ください。
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北海道のM&A成功事例の分析と学び|北海道企業同士のM&Aと道外企業とのM&A
こんにちは。日本М&Aセンター北海道営業所の久米です。当コラムは日本М&Aセンターの北海道営業所が北海道M&A・北海道事業承継の最新情報を執筆しております。今回は「北海道のM&A成功事例の分析と学び」を解説します。@cv_button北海道内のマッチング北海道企業の譲渡案件における成約の42%が北海道企業同士のマッチングとなっています。弊社は金融機関、会計事務所等のネットワークを活用した紹介をメイ
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「北海道M&A事情に関するコラム開設」と「2024年度版北海道M&Aデータブックの発刊」のご案内
当コラムは日本М&Aセンター北海道営業所メンバーが北海道M&A事情の最新情報を執筆しております。今回は「コラム開設」と「2024年度版北海道M&Aデータブックの発刊」についてご案内させていただきます。@cv_button北海道営業所の歴史日本M&Aセンター北海道営業所(旧札幌営業所)は、2010年に開設。当初は、札幌証券取引所内にオフィスを構えておりましたが、2015年1月より現在の札幌大通西4ビ
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