アサヒグループHD(2502)、AB InBev社の中東欧5カ国のビール事業取得
アサヒグループホールディングス(2502)は、Anheuser-Busch InBev SA/NV(ベルギー、AB InBev社)との統合前にSABMiller plc(SAB社)が保有していたチェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア事業、およびその他関連事業を構成する会社の全株式、ならびに「Pilsner Urquell」、「Kozel」、「Tyskie」ブランドを含む知的財産権(一部を除く)の取得に関する入札結果を受け、AB InBev社と株式売買契約を締結した。
取得価額は約 8,883億円。
アサヒグループHDは、海外戦略の一環として、今年10月にSAB社のイタリア、オランダ、英国事業およびその他関連資産を取得し、「Peroni」、「Grolsch」といったグローバルプレミアムブランドを中心とした西欧における事業基盤を獲得してきた。
AB InBev社は、ベルギーのビールメーカー。今回譲渡するブランドのうち「Pilsner Urquell」は、ピルスナービールの元祖として有力なグローバルブランドで、一人当たりのビール消費量が世界最多のチェコやポーランド、ハンガリー、ルーマニアでトップシェアを獲得している。
本件により、アサヒグループHDは、既存のブランドと合わせ、グローバル市場でより有力なプレミアムブランドの確立を目指すとともに、国内で培ったブランド力やコスト競争力などの強みと欧州事業とのシナジーを創出することで、国際事業の強化を図る。
●今後のスケジュール
本件完了日 平成29年上期