東洋紡(3101)、帝人(3401)子会社の帝人フィルムソリューションおよびP.T. Indonesia Teijin Film Solutions の株式取得、子会社化
東洋紡(3101)は、帝人フィルムソリューション株式会社(東京都千代田区、TFS社)およびP.T.Indonesia Teijin Film Solutions(インドネシア、ITFS社)のそれぞれの株式を取得し、子会社化することを決定し、帝人(3401)との間で株式譲渡契約を締結した。
取得価額は、概算約100億円。TFS社およびITFS社は、東洋紡の特定子会社となる。
東洋紡は、「フィルム&コーティング」を成長分野の一つに位置付けており、工業用途から包装用途まで幅広いフィルム製品を製造、販売している。
工業用途では、液晶ディスプレーの偏光子保護用ポリエステルフィルムや、セラミックコンデンサ用離型フィルムの採用を拡大させている。
包装用途では、環境にやさしい高機能なフィルム製品を数多く展開している。
TFS社は、ITFS社とともにポリエステルフィルム事業を展開している。
工業用途では、セラミックコンデンサ用離型フィルムなどの各種離型フィルム、包装用途では食缶用ラミネーションフィルムと、高品位のフィルム製品を供給している。また、PEN(ポリエチレンナフタレート)フィルムでは、主に自動車向けの絶縁フィルム、フレキシブルプリント基板(FPC)用途といった、高機能で特徴のある製品を提供している。
本件M&Aにより、TFS社の持つ高い開発・生産技術と幅広い製品ラインアップを加えることで、高機能フィルム製品の開発・生産能力を強化し、フィルム事業基盤を更に強固なものにしていくとともにITFS社を傘下に置くことで海外生産体制を強化し、フィルム事業の更なるグローバル化を図る。
●今後のスケジュール
株式譲渡実行日2019年10月1日