事業承継セミナー

セブン&アイ・ホールディングス、連結子会社間で吸収合併へ

更新日:

株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382)は、連結子会社である株式会社イトーヨーカ堂(東京都千代田区)を存続会社とし、株式会社ヨーク(東京都千代田区)を消滅会社とする合併契約を締結し、吸収合併を行うことを決定した。

セブン&アイ・ホールディングスは、国内大手の流通会社。純粋持株会社で、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営を行っている。

イトーヨーカ堂は、小売業を行っており、2023年3月時点で126店舗(丸大新潟店含む)を展開している。
ヨークも、同じく小売業を行っており、103店舗(2022年12月末時点)を展開している。

セブン&アイ・ホールディングスは、「食」の強みを軸とした国内外CVS事業の成長戦略・具体的なアクションプランを進めており、その一環として、イトーヨーカ堂、ヨークにより運営されている首都圏のスーパーストア事業(以下、SST事業)について統合再編を実施し、注力する首都圏におけるシナジーおよび運営効率を最大化すべく、本合併を実施することとした。

また、本合併を通じ、本社機能を最適配置することでオペレーション改善の効果と効率を最適化する。

あわせて、イトーヨーカ堂が営む製造インフラ事業を株式会社Peace Deliに吸収分割により移管し、グループ共通インフラとしての機能を集約し事業基盤強化を図る。

さらに、利益成長可能な収益構造実現に向け、持続的かつスピード感ある成長を目指し、イトーヨーカ堂が営むネットスーパー事業を、新設した倉庫型通販型小売会社に吸収分割により移管する。

・今後の予定
合併効力発生日 2023年9月1日

食品小売・コンビニ業界のM&A・事業承継の動向はこちら

セブン&アイ・ホールディングスに関連するM&Aニュース

米アーティザン、セブン&アイに買収案巡る情報開示要求

[東京31日ロイター]-セブン&アイ・ホールディングスの株主である米ファンド、アーティザン・パートナーズ・アセットマネジメントは30日付の同社宛ての書簡で、カナダ小売大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT)からの買収提案について9月19日までに最新情報を提供するよう要求した。アーティザンのポートフォリオマネジャー、デービッド・サムラ氏とベンジャミン・ヘリック氏はセブン&アイに対し、ACTの提案

セブン&アイ、カナダのコンビニ大手より買収提案

株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382)は、カナダのコンビニ大手であるアリマンタシォン・クシュタール社より、法的拘束力のない初期的な買収提案を受けていると発表した。提案に対して特別委員会を組成し、企業価値を向上させる他の選択肢とともに検討し、アリマンタシォン・クシュタール社に返答するとしている。提案の受け入れや拒否、アリマンタシォン・クシュタール社との議論の開始、または代替的取引を進める

歯愛メディカル、セブン&アイHDよりニッセンHDの全株式を取得

株式会社歯愛メディカル(3540)は、株式会社ニッセンホールディングス(京都府京都市)の株式を取得し、子会社化することを決議した。歯愛メディカルは、歯科医院や歯科技工所を中心に、各種医療機関への通信販売等を行っている。ニッセンホールディングスは、カタログ通販やオンラインショップを運営する企業グループの管理を行っている。幅広い年齢層の女性顧客を全国に有しており、アパレルをはじめとした女性向け商品を取

イトーヨーカ堂、北海道・東北・信越エリアの一部店舗の事業承継等を発表

株式会社イトーヨーカ堂(東京都千代田区)は、北海道・東北・信越エリアの一部店舗について、株式会社ヨークベニマル(福島県郡山市)、株式会社ダイイチ(北海道帯広市)及び食品スーパーロピアを運営する株式会社OICグループ(神奈川県川崎市)と事業承継等に関する契約を締結した。【本件の目的】2023年3月9日に株式会社セブン&アイ・ホールディングスが公表した「中期経営計画のアップデートならびにグループ戦略再

セブン&アイHDの米子会社、米国 Sunoco LP 社からコンビニエンスストア事業及びガソリン小売事業の一部を追加取得

株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382)は、2024年1月11日の取締役会において、連結子会社である7-Eleven,Inc.(米国テキサス州)が、米国SunocoLP社(米国テキサス州)からコンビニエンスストア事業及びガソリン小売事業の一部を取得することを決議した。セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストア、総合スーパー、食品スーパー、専門店、フードサービス、金融サービス、

この記事に関連するタグ

「吸収合併・合併・子会社・連結・シナジー・吸収分割・持株会社」に関連するコラム

買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

M&A全般
買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

事業構造、産業構造が大きく変化する今、「買収」を検討している企業が年々増加しています。本記事では買収の概要、メリット、進める流れについてご紹介してまいります。買収とは「買収」とは、他の企業の株式取得を通じて、経営権を獲得することを指します。新たに自社で事業を立ち上げる場合に比べて、既にその事業分野で実績のある企業を取得するため、スピーディーに展開できる点が特徴です。買収をご検討の方は、希望条件(地

吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

本記事では合併手法のうち、吸収合併について概要をご紹介します。吸収合併とは?吸収合併は、存続会社に消滅会社のすべての権利義務を包括的に承継させる合併手法の1つです。より効率的な経営を目指し、シナジー効果を創出することを目的に行われます。具体的には資産・負債や、取引先や従業員などが、消滅会社から存続会社へ包括的に承継されます。「包括的に承継される」とは、相続のように個々の承継手続きをとることなく、一

新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&Aは大きく分けて「合併」と「買収」の2種類に分けられますが、新設合併は、組織再編を目的とする合併手法のひとつです。本記事では新設合併の概要をご紹介します。新設合併とは?新設合併とは、複数の組織や企業が合併し、新たな組織や企業を設立する合併手法です。一般的には、グループ内の企業を統合させることによるコスト削減や生産性の向上、事業規模の拡大などを目的に行われます。合併する複数の会社の法人格は消滅し

合併とは?買収との違い、種類やメリット・デメリット、事例を解説

M&A全般
合併とは?買収との違い、種類やメリット・デメリット、事例を解説

M&A(MergersandAcquisitions)は企業の合併・買収のことであり、「Mergers」が今回ご紹介する合併を指します。本記事では合併の概要や買収との違い、メリット・デメリット、必要な手続きなどについてご紹介します。合併とは合併とは、複数の組織や会社が法的に1つになることを指します。他のM&A手法と同様に、企業の成長力を高める目的で行われます。実務的には完全子会社化した後、一定の時

25社譲受して成長するハシダ技研工業の「M&Aは人助け」の凄み

広報室だより
25社譲受して成長するハシダ技研工業の「M&Aは人助け」の凄み

「M&Aは人助け」を信条に2008年から2022年までの間、買い手企業として計25社を譲受した大阪市のハシダ技研工業株式会社。火力発電所に使用されるガスタービン部品は高い技術力から、ゼネラル・エレクトリック(GE)社や三菱重工業など名だたる企業を取引先に持ち、自動ドアの自社ブランドも好調な製造業のグループ企業です。後継者のいない製造業を譲り受けながら成長を果たしています。事業はグループ売上高200

関連会社とは?関係会社・子会社との違いや、メリットなど解説

経営・ビジネス
関連会社とは?関係会社・子会社との違いや、メリットなど解説

関連会社に該当するかどうかは、議決権の割合によって定められています。本記事では関係会社や子会社との違いも含め、関連会社の概要についてご紹介します。関連会社とは?関連会社とは、親会社が議決権の20%以上を所有し「経営方針の決定に重要な影響を与えることができる会社」を指します。「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」で以下のように定義されています。~略~「関連会社」とは、会社等及び当該会社等

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2023年6月
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930

月別M&Aニュース

注目ニュースワード