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JFE商事、米国の建材製造・販売のStudco Global Holdingsから傘下の2社を買収

更新日:

JFE商事株式会社(東京都千代田区)の米国グループ会社 JFE ShojiAmerica Holdings Inc.(米国カリフォルニア州)は、米国及び豪州において建築向け鋼製フレーム及びドア関連製品等を製造・販売するStudco Global Holdings, Inc.(米国ニューヨーク州)より、同社傘下の米国事業会社及び豪州事業の持株会社の株式を100%取得することとし、株式売買契約を締結した。今後、必要な許認可取得等の手続きを速やかに進め、クロージングを完了する予定である。

JFE商事は、鉄鋼製品、鉄鋼原料、資機材、不動産等の国内取引、輸出入および外国間取引を行っている。

Studco グループは米国・豪州で事業を展開。米国事業会社はニューヨーク州ウェブスターに本社及び製造拠点を有し、米国東部を中心に営業活動を行っている。また、豪州事業会社はビクトリア州メルボルンに本社及び製造拠点を有するほか、豪州国内に3か所の営業拠点を設けており、豪州での鋼製フレーム市場におけるシェアは第2位の規模を誇る。

背景・目的

JFE商事は第7次中期経営計画の重要課題として、海外建材事業の取組み強化を進めている。本件M&Aを通じて、2022年に買収したCEMCO社(米国カリフォルニア州、鋼製薄板建材製品の製造販売)に続き、米国内で新たな事業基盤を獲得すると共に、CEMCO社との連携を図りながら、引き続き伸長が見込まれる米国の建材需要を捕捉するための取組みを強化していく。

また、豪州における鋼材見掛消費量は600万トン前後で安定的に推移しており、その中でも建材用途は7割前後のシェアを占めている。計画的な人口増加を背景に、豪州の建材需要は今後も堅調に推移する見込みであり、本件M&Aを通じて豪州の薄板建材分野へ本格参入し、当該需要の捕捉を図る。

JFE商事は豪州を今後の重要地域と定め、従来の原材料ビジネスに加え、鋼材や脱炭素関連ビジネスの拡大を目指して、取組みを強化していく。

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