会社売却先シミュレーション

セガサミーHD、B2B iGamingコンテンツサプライヤー事業のオランダStakelogicを買収

更新日:

セガサミーホールディングス株式会社(6460、以下「セガサミーHD」)は、グループ会社であるセガサミークリエイション株式会社(東京都品川区、以下「SSC社」)を通じて、Stakelogic B.V.(オランダ、以下「Stakelogic社」)の株式100%を取得し、買収することを決定した。

セガサミーHDは、総合エンタテインメント企業グループの持株会社として、グループの経営管理及びそれに附帯する業務を行っている。

SSC社は、カジノ機器・ソフトウェア(オンライン及びソーシャルゲームを含む)の開発・製造・販売を行っている。

Stakelogic社は、B2B iGamingコンテンツサプライヤー事業を行っている。

背景・目的

セガサミーHDは、ターゲット市場と位置付けている北米iGaming市場への参入を実現するにあたり、SSC社を通じて米国にてB2Bプラットフォームを展開しているGAN Limited(以下「GAN社」)との買収契約を2023年11月に締結した。

GAN社は、エンドユーザーデータを統合的に管理するプレーヤーアカウントマネジメントシステム(PAM)、iGaming運営の核となるリモートゲーミングサーバー(RGS)を中核としたB2B事業向けのプロダクトとサービスの開発を通じて米国でのビジネスを成長させてきた。

本件M&Aにより、GAN社の強みであるB2Bプラットフォームに、Stakelogic社のユニークなゲーミングコンテンツが加わり、全てのサービスを網羅的に提供できるゲーミングサービスプロバイダーとなることで、GAN社単独での展開よりも成長スピードが加速、高い競争力を狙う。

取得の相手先の概要

相手先の強い意向により非開示とするが、主にSPCと投資ファンドである。

株式の状況

異動前の所有株式の割合 発行済み株式数の0%(議決権の所有割合:0%)
取得価額 企業価値130百万ユーロに、今後Stakelogic社の有利子負債や運転資本等に基づく調整等を行い、 最終的な譲渡価額を確定する。
異動後の所有株式の割合(予定) 発行済み株式数の100%(議決権の所有割合:100%)

日程

取締役会決議日(セガサミーHD):2024年7月26日

契約締結日           :2024年7月26日(予定)

買収効力発効日         : 2026年3月期第1四半期(見込み)

放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A・事業承継の動向はこちら

放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、放送・出版・コンテンツ制作業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

セガサミーホールディングスに関連するM&Aニュース

セガサミーHD、フェニックスリゾートを米投資ファンドFortressへ売却

セガサミーホールディングス株式会社(6460、以下「セガサミーHD」)は、フェニックスリゾート株式会社(宮崎県宮崎市)の株式を、米投資ファンドであるFortressInvestmentGroupLLC(米国ニューヨーク州、以下「その関係会社と総称してFortress」)の関係会社である夕顔合同会社(東京都港区)に譲渡すると発表した。セガサミーHDは、グループにてパチスロおよびパチンコの開発供給や、

セガサミーHD子会社のセガ、アミューズメント機器事業を子会社のセガトイズに承継

セガサミーホールディングス株式会社(6460)は連結子会社である株式会社セガ(東京都品川区)のアミューズメント機器事業を吸収分割により、同じく連結子会社である株式会社セガトイズ(東京都品川区)に承継すること、並びに、承継会社(セガトイズ)の商号変更を実施することを決議した。株式会社セガトイズを吸収分割承継会社とし、株式会社セガを吸収分割会社とする吸収分割方式。セガサミーグループは、2024年3月期

セガサミーホールディングスと「Renta!」のパピレスが資本業務提携、縦スクロールコミックレーベルを立上げへ

セガサミーホールディングス株式会社(6460)と株式会社パピレス(3641)は、縦スクロールコミックレーベル「ZETooN(ゼットゥーン)」の立ち上げを決定した。これに伴い資本業務提携を行い、新たに合弁会社であるJadeComiX株式会社を設立する。セガサミーホールディングスは、パチスロ・パチンコの開発供給や、業務用ゲーム機器およびゲームコンテンツなどのサービスを提供している。パピレスは、電子書籍

セガ、「Angry Birds」で知られるRovio社を買収へ

セガサミーホールディングス株式会社(6460)のグループ会社である株式会社セガ(東京都品川区)は、RovioEntertainmentOyj(フィンランドウーシマー県、以下Rovio社)の買収を決定した。セガサミーホールディングスの英国完全子会社であるSEGAEuropeLimitedを通じて、株式公開買付け(フィンランド法に基づく公開買付け)の方法にて実施する。買収総額は、約1,036.8億円。

インパクトホールディングス(6067)、 HRソリューション事業のジェイエムエス・ユナイテッドの全株式取得、子会社化へ

インパクトホールディングス(6067)は、セガサミーホールディングス(6460)の100%子会社であるジェイエムエス・ユナイテッド株式会社(東京都新宿区、JMS社)の発行全株式を取得し、子会社化する基本合意書の締結を決定した。取得価額は、950百万円である。インパクトホールディングスグループは、デジタルサイネージを中心とした店頭販促事業を中心に、覆面調査事業、推奨販売事業など店舗及び店頭に特化した

この記事に関連するタグ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

海外M&A
インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

こんにちは、ジャカルタの安丸です。2025年におけるインドネシアのマクロ的な展望につき、私見を交えて解説させていただきます。(今回のこのコラムは、2025年1月8日に作成しています。)2024年の振り返り最初に2024年にインドネシアで起こった重要なイベントを、簡単に振り返ってみたいと思います。2024年はインドネシアにとって、重要なイベントが目白押しの1年でした。新大統領の就任10年振りの大統領

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と敵対的買収があり、前者は経営陣との合意を経

M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A全般
M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A業界の経験豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2024年のM&Aニュースの振り返りと2025年のM&A動向の予測」をテーマに解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。解説のポイント2024年のM&A市場は大きく変化し、特にTOBやMBO案件が目立つ年であった。特に「同意なき買収提案」が多く見られた。第一生

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

企業買収、組織再編、MBOのニュースで株式公開買付け(TOB)を目にする機会が急増しています。本記事ではTOBの概要、メリット・デメリット、事例についてご紹介します。この記事のポイントTOBは、対象企業の経営権取得を目的に、株主から株式を大量に買い付ける手法で、買付者が価格や期間を公告する。TOBのメリットは、買付者が計画的に買付けを行いやすく、株主は市場価格より高い価格で売却できる点がある。TO

大槻代表に聞く!新たなファンドコンセプトを持つAtoG Capital本格始動

広報室だより
大槻代表に聞く!新たなファンドコンセプトを持つAtoG Capital本格始動

2024年9月、日本M&Aセンターグループの一員として新たな一歩を踏み出した「株式会社AtoGCapital」。新たなファンドコンセプトを持つ会社ですが、どのようなコンセプトなのか、その取り組みや設立への想いをAtoGCapital代表取締役の大槻昌彦さんに聞きました。※会社設立は2023年12月、ファンドの1号ファンド設立は9月20日、出資実行完了は2024年10月23日AtoGCapital代

「買収・クロスボーダーM&A」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手にとってのM&A。目的や留意点とは?

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード