大阪ガス、バーチャルパワープラント開発提供のShizen Connectと資本業務提携
大阪ガス株式会社(9532)は、株式会社Shizen Connect(東京都中央区)と資本業務提携に関する契約を締結し、2024年11月29日に出資を行ったことを発表した。
Daigasグループは、国内エネルギー事業、海外エネルギー事業、ライフ&ビジネス ソリューション(LBS)事業を行っている。
Shizen Connecは、バーチャルパワープラント(以下:VPP)プラットフォームを開発、提供を行っている。
背景・目的
近年、再生可能エネルギー(以下:再エネ)の導入加速に伴う出力制御対応や、電力需給ひっ迫時の節電要請対応等の社会課題が顕在化している。
再エネの不安定性を補完する調整力が求められており、デマンドレスポンスやVPPによって創出される調整力を通じて、電力需給の安定化に貢献することが期待されている。
大阪ガスは、2020年度よりエネファームをエネルギーリソースとしたVPP実証を行っており、近年ではエネファームに加えて蓄電池や電気自動車、家電等、リソース範囲を広げたエネルギーマネジメントにも注力している。
一方、機器を遠隔制御するためには、機器メーカーごとのデータサーバーと大阪ガスのデータサーバーを接続・連携させる必要があり、リソース範囲が広がるほど手間とコストが増えるという問題があった。
大阪ガスは本業務提携を通じて、活用するエネルギーリソースの拡大を図るとともに、環境性や経済性に資する新たな顧客価値・サービス創出を検討していく。
具体的には、大阪ガス子会社である大阪ガスマーケティング株式会社とともに、共有プラットフォームを活用し、遠隔制御機器の対象を広げることで、暮らしまわり全体でエネルギー使用の最適化が図れるサービス実現を目指す。
さらに、家庭用分野に先行して同プラットフォームの活用を予定している系統用蓄電池事業とも、得られた知見を共有しながら、低・脱炭素社会の実現にも貢献していく。