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ASEAN M&A時代の幕開け 中堅・中小企業の成長戦略を描く
-中堅・中小企業こそ、M&AによってASEAN市場に進出すべきである。
本書は、堅苦しい大型海外M&Aの専門書が中心であったこれまでの海外M&Aを業界で初めて『中堅・中小企業向け』に分かりやすく解説している。中堅・中小企業にとって、優秀な海外人材やローカルネットワークを獲得する“M&Aによる海外進出"を、より身近なものとする一冊である。
日本国内市場は、人口減少・高齢化等により縮小の一途にある。この状況下で企業が生き残るためには、世界規模でのビジネス展開が必須となる。とはいえ、東証一部上場企業の約50%が海外進出を果たしているのと比較して、中小企業は約4%。ほとんどが海外進出に目を向けていないのが現状である。
だが、昨今の社会状況でテレワーク化が進み、距離や国境によるハードルは低くなっている。中小企業経営者の目を海外に向けさせるには絶好の機会といえよう。
海外への新規進出は時間がかかるが、M&Aであれば海外マーケットにすぐ参入することができる。スピード感ある事業継続・拡大を実現できるのだ。特に成長・拡大が著しいASEANは地理的に近く、時差は1~2時間。親日派も多く、人材マネジメントが行いやすいことが利点であり、人材やネットワークといった経営資源が限られている中堅・中小企業こそM&AによってASEANに進出すべきなのである。
本書では、ASEAN 5ヵ国(シンガポール・マレーシア・インドネシア・ベトナム・タイ)でのM&A成約事例をストーリー形式の事例や実際にM&Aで海外進出した企業のインタビューを取り入れ読みやすさを重視して紹介。ASEAN4ヵ国に海外拠点を開設し、ASEAN全域につながるM&A情報網を築き上げている日本M&Aセンターならではの成功に導くノウハウを開示している。
【編著者プロフィール】日本M&Aセンター 海外事業部
1991年日本M&Aセンター創業。事業承継にいち早く着目し、中堅・中小企業向けにM&Aを通した支援を行う。
2013年、海外M&A支援業務に注力した海外支援室を設立。2016年シンガポール、2019年インドネシア、2020年ベトナムとマレーシアに進出し事業部として拡大。ASEAN主要国をカバーし、シンガポールでは最大級のM&Aチームに成長している。
編著者代表 大槻昌彦、尾島悠介。
大槻 昌彦(おおつき まさひこ)
日本M&Aセンター常務取締役 兼 海外事業部事業部長
大手金融機関を経て2006年入社。主に譲受企業側のアドバイザーとして数多くのM&Aに携わり、自社の東証1部上場に主力メンバーとして大きく貢献。現在は海外事業部をはじめ、日本M&Aセンターグループ内のPEファンドやネットマッチング子会社等、M&A総合企業としてのグループ会社全体を統括する。
尾島 悠介(おじま ゆうすけ)
日本M&Aセンター 海外事業部 ASEAN推進課 マレーシア現地法人 所長
大手商社を経て、2016年入社。商社時代には3年間インドネシアに駐在。2017年よりシンガポールに駐在し現地オフィスの立ち上げに参画。以降は東南アジアの中堅・中小企業と日本企業の海外M&A支援に従事。2020年にマレーシアオフィス設立に携わる。現地経営者向けセミナーを多数開催。
第1章 海外M&Aを考える
- なぜ今、海外なのか
- 海外で戦う
第2章 日本企業の海外M&Aの歴史と現状
- これまでの日本企業の海外M&A
- 中堅・中小企業も海外M&Aへ
第3章 チャンスはASEANに満ちている
- 浮上するASEAN
- ASEANの魅力
- ASEAN地域のM&A
第4章 ASEAN進出へ向け、押さえるべき各国事情
- シンガポール
- マレーシア
- 【コラム】ハラル・マーケット
- インドネシア
- ベトナム
- 【コラム】駐在員生活のリアル・あるある
- タイ
- 事例インタビュー
第5章 海外M&Aのプロセス
- 海外M&Aの一般的なプロセスとそのポイント
- 段階ごとの流れ
- フェーズⅠ (初期検討)
- フェーズⅡ (初期交渉から基本合意へ)
- フェーズⅢ (買収監査から最終契約へ)
- フェーズⅣ (決済実行、統合後の経営へ)
第6章 日本M&Aセンターの海外M&A支援体制
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